好きなものが多すぎてダダ漏れ

わたしの好きなものを色々と書いていきたい

好きな作家は藤本ひとみセンセです

お題「好きな作家」

 

 好きな作家といえば、藤本ひとみ先生。読書好きになった原点とも言えます。

 

胸が熱くなるコバルト文庫


集英社コバルト文庫について色々思い出したら胸が熱くなってきた冷めないうちに書いてみよう。

私が小学校3〜4年くらいから読み始めた小説レーベルがコバルト文庫と、講談社のX文庫ティーンズハートでした。


今で言うライトノベル、でもラノベというよりジュブナイル小説といった方がしっくりくる。コバルト文庫とX文庫がそれぞれ隔月に新刊を出していて、毎月どちらかの新刊を二冊〜三冊づつ買ってもらっていて、今思えばありがたい事だなあと思う。

 

コバルト文庫では、なんといっても藤本ひとみ作品。当時、作家自体が芸能人並みの人気で「ひとみ先生」にファンレターもたくさん書いた。友達とファンクラブに入り、イベントやサイン会にも足を運んだ。学校でも流行っていて、誰が好きこれが良いと話題が尽きない。とくに「まんか家マリナ・シリーズ」が大人気で、登場人物をイメージした曲が作られてCDが出たり。

 

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〈当時の会員証。これはシルバー会員のもので、この上のゴールドの会員証もあったはずなのだが見つからず…〉


マリナシリーズ以外も全部読み、王領寺 静名義で角川スニーカー文庫で書いていた「異次元騎士カズマ・シリーズ」も読んだ。
なんだかもの凄い勢いで出版されていた。

あとは、山浦弘靖作品の「星子シリーズ」、氷室冴子作品の「なんで素敵にジャパネスク」、X文庫では、折原みと、花井愛子。1番読んだのは倉橋燿子作品の「風を道しるべに・シリーズ」と「さようならこんにちは・シリーズ」などなどたくさん読んだ。

さて、藤本ひとみ作品といえば、未完の作品が実に多い。あの続きはどうなるんだろう?窮地におちいった、あのキャラクターはどうしているんだろう?と、思いながら大人になになった。各シリーズが未完のままひとみ先生はジュブナイル作品を書かなくなった。大人向け作品を出版するようになり、私もコバルト文庫やX文庫から卒業をした。

ところが!
時を経て、当時コバルト文庫で出版していたシリーズが、ほかの出版社でリメイクされたのだ。講談社青い鳥文庫で「KZ少年少女ゼミナール・シリーズ」が、エンターブレインビーズログ文庫から「ユメミと銀のバラ騎士団・シリーズ」がそれぞれ出版された。実に20年後、すっかり歳を取ったけれど、銀バラシリーズの完結を見届けることができようとは…生きててよかった、インターネットがあってよかった。ネットがなければ情報キャッチが確実に遅くなっていた。

そして、当時のコバルト文庫なみの速さで新刊がでる青い鳥文庫の「探偵チームKZ事件ノート・シリーズ」。シリーズ名が変わり、銀バラもKZも藤本ひとみ先生は「原作者」としてクレジットされている。しかし、その作風は藤本ひとみそのもの。なにか大人の事情で「原作者」としてしかクレジットできないのではないか?と思っている。
そのうちに大人の事情が解決して、藤本ひとみ著とクレジットできる日が来たら今度は「マリナシリーズ」がリメイクされ、完結するのではないか、そうなって欲しいと望んでいるファンは多い、もちろん私も。

 

「マリナシリーズ」といえば、もうお一人。角川つばさ文庫から出版されていた「天才作家スズシリーズ」の著者、愛川さくらさん。この方の作風や作品の「スズシリーズ」が、コバルト時代の藤本ひとみにそっくりな文体。文体だけではなく、設定も「マリナシリーズ」にそっくり。ファンの間ではの本人なのは?と噂になっています。